人吉球磨アンバサダーズインタビュー第2弾|俳優、中原丈雄さんのインタビューを公開!

このたび、人吉出身の俳優・中原丈雄さんより、絵画『黄昏の球磨川と人吉城址 心を流れる故郷の川』を寄贈いただきました。

本作は、人吉球磨復興支援をテーマに中原丈雄さんご自身が制作された絵画で、「豪雨災害で傷ついた人吉の皆さんを勇気づけたい」という中原さんの想いを形にした作品となります。

◆中原丈雄さんが絵画制作に取り組んだきっかけ
2020年7月の豪雨災害で、故郷である人吉・球磨が被災した中原丈雄さん。
新型コロナウイルスの影響でなかなか熊本に行くことが出来ない状況の中で、人吉・球磨のために支援活動をしたいという想いを持ちながらも、中原さん自身、自分にどんな復興支援が出来るのかと模索されていました。

そんな折、当社代表の高橋光宏が中原丈雄さんと人吉・球磨への支援について会話する中で、「いま中原さんが故郷に戻れず、何も支援できていないことを悩んでいらっしゃるのであれば、人吉の皆さんを勇気づけるために球磨川の絵を描かれたらどうか」という提案をしたところ、これを中原さんが快諾。
こうして、中原さんが復興支援を目的とした絵画の制作に取り組むことが決まりました。

◆作品内のモチーフについて
今回描いていただいた絵画の中では、「黄昏の空と球磨川、人吉城址、鉄橋と走る列車、水の手橋」などのモチーフが美しい色合いと素朴な筆遣いで描かれており、人吉に生きる人々の郷愁を呼び起こす作品となっています。

◆絵画の寄贈場所について
球磨焼酎ミュージアム「白岳伝承蔵」(熊本県人吉市合ノ原町461-7 TEL0966-32-9750)に寄贈され、同館白岳ギャラリーにてディスプレイを予定。
※現在は、新型コロナウイルス拡大防止のため休館中。

◆絵画の閲覧方法について(WEB)
・人吉球磨 「アンバサダーズインタビュー」のサイト内で閲覧可能です。
URL:https://ambassadors.hakutake.co.jp/
中原さん制作の絵画画像のほか、絵画制作に込めた想いや人吉球磨への愛を語った単独インタビューも掲載いたします。
ぜひ一度、「人吉球磨アンバサダーズインタビュー」を覗いてみてくださいね。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◇中原丈雄(なかはらたけお)profile
1951年熊本県生まれ。劇団未来劇場にて数多くの舞台を踏んだ後、映画・テレビ等の映像世界に移る。1992年「おこげ」にて映画デビュー。以後、映画・ドラマに多数出演。現代劇、時代劇問わず幅広い活動を行っている。俳優活動以外にも絵画で個展を開いたり、講演やトークなどにも出演。またプライベートバンド「TAKEO.UT・MEN」を結成し、ライブも行っている。山崎製パン株式会社「ゴールドシリーズ」のCMに出演中。

◇「人吉球磨アンバサダーズインタビュー」について
URL:https://ambassadors.hakutake.co.jp/
人吉球磨に所縁がある表現者たちのインタビューを掲載したwebコンテンツです。
各界で活躍する表現者の方々を、「アンバサダー(大使)」に任命し、インタビューを通じて人吉球磨がもつ価値や魅力を再発見していきます。

人吉球磨 アンバサダーズインタビュー第1弾|人吉市出身、轟悠さんのインタビューを公開!

このたび、球磨焼酎支援プロジェクトサイトに続く復興支援を目的としたコンテンツ企画第二弾として「人吉球磨 アンバサダーズインタビュー」をリリースいたしました。

《サイトについて》
「人吉球磨アンバサダーズインタビュー」
URL:https://ambassadors.hakutake.co.jp/
人吉球磨に所縁がある表現者たちのインタビューを掲載したwebコンテンツです。
各界で活躍する表現者の方々を、「アンバサダー(大使)」に任命し、インタビューを通じて人吉球磨がもつ価値や魅力を再発見していきます。

《アンバサダーについて》
記念すべき第一回のインタビューには、人吉市出身で宝塚歌劇団専科・特別顧問の轟悠さんが登場。人吉で過ごした幼少期の思い出や、宝塚歌劇団という夢を目指したきっかけ、そして豪雨で被害を受けたふるさとへの想いを語っていただいています。

そして、第二回のインタビューは俳優の中原丈雄さんです。まだ俳優として売れていない時代は画家として生計を立てていたこともあり、故郷人吉の皆さんを元気づけるために「黄昏の球磨川と人吉城址 心を流れる故郷の川」というタイトルの絵を描かれました。絵に込めた球磨川と故郷への愛が溢れるインタビューです。

第三回以降も、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんなど、人吉球磨に熱い想いをもった個性あふれるアンバサダーが登場する予定です。

《人吉球磨アンバサダーズインタビューに込めた想い》
「自分たちの暮らす地域の魅力を再発見し、人吉球磨から勇気や誇りを発信したい」
高橋酒造が人吉球磨アンバサダーズインタビューのリリースに込めた想いです。

豪雨災害が残した傷跡だけではなく、人吉球磨の魅力を出来るだけ率直に表現することを大事にしました。今回、インタビューではアンバサダーの個人的な想いを中心に、手触り感あふれる人吉球磨の魅力を語っていただいています。

ガイドブックには決して載せることができない人吉球磨に住む人々の温度感や土地が持つ懐の大きさを、インタビューを通じて感じ取って頂ければと思います。

第194回 秘境宮詣り

 元旦にはご利益のある神社に詣りに連れていくよ!と言っていた友人に連れられて山奥の渓谷の岩場にやってきた。登山口までは大学の研究室にいる彼の従弟が運転して。彼も友人の話に興味を持ったらしく、リュックに彼の計器類を詰め込んで。足を踏み入れづらい秘境にあるお宮だから参拝客は少ないそうだ。それだけに霊験あらたかかもしれないが。
 細い山道を一歩づつ丁寧に登りあげながら友人は話してくれた。
「そのお宮では、真剣に祈ると神さまが直々に話しかけてくれるそうだ。今、自分が迷っていることに答えを出してくれたり、年始なら一年のアドバイスをしてくれる。そのとおりに過ごせば強運まちがいなしということだ」
 友人は信じている。もともとスピリチュアル系の話が好きな奴だと思う。外国までパワースポットを求めて行ったりするからなあ。本当かどうかよりも、こっちは深山のフィトンチッドを味わえるだけでもいいと自分に言いきかせ、友人につきあったのだが。
「神社の裏に誰かが隠れてお告げを伝えるんじゃないか?」
「そんなことない。山奥で無人のお宮だし」
 足元に注意しながら谷底へ下りると、岩場の陰に小さな古い社があった。「着いた。ここだ」確かに他に人の気配はない。友人の従弟もあたりを見て確かにそうだと、とうなずく。
「さあ、参拝しよう」三人で小さな神殿の前にならび二礼二拍手一礼。そして、しっかりとお詣りした。今年こそいい年になりますように。どのくらい必死で祈ったろう。心の中で誰かが言った。
「よう、詣られた。願いはしかと聞き届けたぞ」どこで誰が言ってるんだ。神殿の上に光るものが見えた。その光が言う。「我を信じなさい」光はそのまま浮き上がり、次の瞬間、消えてしまった。友人や従弟にも見えたらしく、それぞれあたりを不思議そうに見回す。「神さまが約束してくれた。ありがたや」「ぼくにも聞こえたし、見えた。神か!」
 しかし従弟はリュックから計器を取り出し、何かを測定し始めていた。それから呟く。「やっぱりだ」それから「この神社で神の声が聞こえるようになったのはいつからですか?」「三年ほど前からかな?」「鹿はこのあたり多いんですか?」「山奥だからかな。鹿被害を避けるため、鹿よけネットを数年前から張ったくらいだから。でも、効果はどうかな?増えて希少植物まで食ってるらしい」そういえば、山の斜面はネットで覆われたエリアが方々にあった。「だから、ネットだけじゃなく鹿の嫌がる音を発生させる装置を、あちこちに三年前からつけていると聞いた」
「謎がとけた。それだ!」と従弟が言った。わけがわからない。「鹿の嫌う音は人に聞こえない高複雑性超高周波です。そして兄さんが使っているのは、山奥で使える特殊な衛星携帯電話ですよね。より強力な電磁波を発するその周波数が重なり、脳のシルヴィウス溝を刺激する。すると天使が見えたり神の声が聞こえたりという錯覚が起こるんです。これはカナダのローレンシアン大学のパーシンガー博士が発見している。鹿除け高周波ハイパーソニック効果と電磁波携帯電話の相乗効果で起こる現象にすぎないのです。これで、幽霊が現れたり見たり、宇宙人に拉致され意識を失ったという現象は説明がつくんです」
 そうだったのか。科学で全て説明がつくとは。友人も憑き物が落ちたような表情になっていた。そう説明がつけば納得してしまう。
 そのとき人声がする。見ると団体さんが、やっとのことでお宮にたどり着いたところだ。「ここが神がお告げをなされるお社!」「ありがたやありがたや」「南無南無。本当だ。神さまが来年は幸福にしてやると仰った」
 人々は狂喜して叫ぶ。なかには感動で泣き出すものも。「苦労してここ迄来てよかった」「神さま、ありがとうございます」
 本当のことを教えてやろうかと思ったが、それは苦労してここ迄たどり着いた彼らにあまりにも酷なことのように思えて黙っていた。人々は、何度も社に頭を下げ喜び立ち去っていった。そんな彼らを羨ましく思った。まさに信じるものこそ救われん、鰯の頭も信心からだなあ、と。
 見送った友人と従弟は我に返ったようだ。
「インチキ神さまだとわかったら、このままにしておくべきじゃない気がしてきたよ」「神殿を壊しておけば、人々はご利益がないとわかるだろう」と、とんでもないことを言い出した。友人が賽銭箱を蹴り、従弟がバールで社を壊そうとしたときだった。社の中から、真っ黒などろどろしたタールのような物体が噴き出した。真っ黒いものは腕を伸ばし悲鳴をあげる二人を捕まえると、否応なく地下へと引きずり込んだ。これは……神さまだ。この社で奉られている…。なんと怖ろしい。
 腰が抜けて身動きできずにいると、真っ黒な形のわからないものが近づいてきて、唸り声をあげた。もうだめだ。口からでまかせを言った。
「先ほどは、今年はいい年になりますようにと願いを聞き届けていただきありがとうございます。この神さまは神々しくありがたい神さまだと、せいぜい宣伝につとめます。ですからお見逃しください」
 すると真っ黒い物は、納得したようでゆっくりと地下に戻っていった。後は静寂だけ。
 あれは神さまなのだろうか?私にはなにか正体のわからない邪悪なものにしか見えなかった。
 そして、その年はいい年になったかというと、いいこともあり悪いこともある、程々の年だった。
 年始詣りってそんなもんじゃないか、と最近は思っている。
 あ、そうだ!賽銭あげるの忘れてた。それか!

高橋酒造 「英語版」コーポレートサイトリリース

2020年12月22日(火)に、海外向けの「英語版」コーポレートサイトをリリースいたしました。
ページ内のJPN/ENG切り替えボタンで変更ができます。

今後もより多くのお客様に情報発信できるサイトを目指して改善して参ります。
この機会に是非ご利用くださいませ。

■高橋酒造 英語版コーポレートサイト
https://www.hakutake.co.jp/eng/

――――――――――――――――――――

English-language (EN) Website Launch on Our Website

December 22, 2020- We have launched the English-language (EN) version of our website. You can switch between JP/EN languages by using the language selector at the top right of the screen.

We will continue to improve our company website and share information with more customers. Please look at our new, exciting English-language website.

■Takahashi Shuzo (EN) website
https://www.hakutake.co.jp/eng/

第193回 無神教のお誘い

 師走の声を聞くと風も冷たく思える。そうか、師走かあ、と溜息が出る。大変な年だったなあ、と振り返って毎年思うのだが、今年は特に大変な年だったような気がする。師走は師も走るほど忙しいという意味だが、この“師”というのは学校の先生のことではなく坊さんのことだという。人の道を悟す坊さんでさえ走り回るのか。
 駅前へ来て思う。このような駅前広場では日頃から宗教に関わる人が出没するのだが、なるほど師走はいつもより出現率が高い気がする。大声で叫んでいる男が持つ旗には。
ーー目覚めなさい。神の最後の審判の日は近づいている。
 先を急ごうとすると女性が小冊子を手渡してきた。
ーー神はあなたの行いを常に見ている。
 目玉の絵と仔羊たちの絵。アンバランスだが、その目玉は神の目なのだろうか。
「おまちなさい」と呼び止められた。「なにごとですか」と訊ねると「あなたの心の中に住む邪悪なものが見えます。追いやってあげましょう。わたしの手の先に神が宿っていますから手かざしで浄化します」と
 実は、私は神という存在を信じていない。彼らはこの世界を、宇宙を、神が創造したのだという。神ではなく物理現象で宇宙は生れた。地球が誕生して生物が発生する。生物が進化を繰り返して人間になった。そして現在に至る、と思っている。
 そうではないか!神がどこに介在できるというのだ。
 すべての宗教で死後の世界には天国と地獄が待っている。行く先は生前の行いや信仰によって決まる、ということになっている。だから神が示したルールで生前を過ごすのが大事なのだと。
 神などいない。馬鹿げている。死後の世界など存在するわけがない。死後の世界を恐れる人間が作り出したのが、宗教の正体だと思う。だから、私は、神の存在を信じない。このような者を無神論者と呼ぶのだ。そんな人間は宗教には縁がない。
 それにしても、年末はよくもこんなに各宗派が信者を増やそうと、駅前に出現するものだ。少なくとも私には無駄だ。呼びかけても。
 すると「神はいない」と記されたポスターが貼ってある。これは意外だ。私と同じ考えだ。中年男が叫ぶ。「無神教へお入りください」ポスターには「天国も地獄もない」とある。そして「死後の世界もない」
 これが宗教として成立するのか?驚き呆れて足を止めた。ポスターの前の男が近づいて来て言った。
「顔を見ればわかります。あなたは無神論者ですね。どうです。無神教に入りませんか」
「そんな宗教に入らなくてもやっていける。無神教に入るとどんなメリットがあるというのです?」
 男はにっと笑った。「私は科学者です。快楽死酵素を発見したことを皆に知ってもらいたくて無神教を立ち上げました」
 快楽死酵素…初耳だ。男は話し始めた。
「死後の世界はありませんが、人は死ぬ瞬間に苦しさや痛みを味わいます。ところが、その苦痛をなくす酵素が存在することを私は私は発見しました。その酵素の中でも特別な酵素が存在します。苦痛がなくなるだけでなく、死ぬ瞬間に、生涯味わったことのないような至上の快感を全身にもたらしてくれる。そんな酵素です。これを快楽死酵素と名付けました。現存するどんな麻薬より素晴らしい快感です。入信した途端、この酵素は体内で自己生成されることがわかりました。どうです。そんな体質になりたくありませんか?」
 なるほど。私は神は信じないけれど、これまで味わったことのない快楽が人生の最後に味わえるのであれば信者になってみようかという気になった。しかし、待てよ。
「入信して教団員になっただけで快楽死酵素が得られるならば、いったん入団してすぐに教団をやめればいいとも思えますが」
「無神教に入ればすぐに快楽死酵素がフルに備わるのは確かですが、この酵素はすぐに分解してしまいます。ただ無神教の教義を実行していれば、分解は止められるのです。教義はむずかしくありません。八つの戒めを守るだけです」
 へぇ。簡単な八つの戒めとはなんだろう?
「本当に簡単なことですか?片足立ちで一日過ごせ、とか、お犬さまより早く食事をしてはいけない、とかむずかしいことなんじゃありませんか?」
「そんなことはありません。実はあなたがよくご存知の方も無神教の信者だったとわかっています。たとえばキリスト。彼はキリスト教を起こしてから世の中の真実に気づき、無意識のうちに無神教の法則を実行していたのです。だから十字架で磔にされたときも激痛の表情に見える絵画ばかりが残っているが快楽の極みの表情だったのです」
「ホントですか?」
「実は仏陀も無神教信者でした。仏教を開いた後だったのでいまさら無神教と言えなかった。ご存知かと。傲慢、強欲、嫉妬、色欲、憤怒、暴食、怠慢などを犯さねば快楽死酵素は減少しない。世の中も平和になる」
 なんだ、それは知っているぞ「簡単ですね。七つの大罪を犯すなということですね。それならやれる。私も、その無神教に入信します。ん?待てよ。今ので七つですね。確か、さっきは八つと。最後の戒めは何でしょうか?」
 男はにっと笑った「はい。八番目。汝、教団にお布施を欠かすことなかれ」

店舗検索ナビサイト「shiromap(しろマップ)」のリリースについて

本日11月1日は、「本格焼酎の日」です。
球磨焼酎は、日本に4つしかない本格焼酎ブランドの一つ。
当社にとって記念すべきこの日に、お客様の声を反映した新サイトをOPENいたしました。

■ 新サイト名
shiromap(しろマップ)
-「飲めるお店」「買えるお店」が検索できるナビサイト-
URL:https://www.e-map.ne.jp/p/shiromap/

首都圏を中心に約1300店舗を掲載。
関東でも「白岳」や「白岳しろ」を飲みたい!というお客様の声に応える形で、今回店舗検索専用サイトをリリースいたしました。

■ 「shiromap(しろマップ)」の3つの特徴
[特徴1]「銘柄」や「飲み方」から近くの店舗を検索
「白岳」「白岳しろ」などの銘柄や、「金ハイ」「銀ハイ」「しろトマ」などの飲み方からも検索が可能。お店のメニューから検索する必要がないので、当社製品が「飲めるお店」「買えるお店」を直接検索することが出来ます。

[特徴2]「最寄り駅」「エリア」「店名」でも検索可能
銘柄や飲み方検索以外にも、「最寄り駅」「エリア」「店名」でも検索可能です。自分がいる場所の近くで、白岳の米焼酎が飲みたい時に駅や住所、店名から検索いただけます。
「今ちょっと一杯、飲みたい」というニーズにお応えします。

[特徴3]「Googlemaps」にも対応。行きたいお店がひと目で分かる
検索結果は文字だけの表示ではなく、Googlemaps上で表示することが可能です。shiromapに加えて、Googleのアプリでも店の場所を検索出来ます。

■「shiromap(しろマップ)」は“お客様の声”から生まれたサービスです。
1つ目は、本社のある熊本以外の地域に在住のお客様の「自分の住んでいる街で白岳が飲める店を知りたい!」という声。こうした白岳ファンのお客様にしっかりと自社商品を届けたいという想いからサイトを構築いたしました。

2つ目は、今年の7月以降に頂いた「球磨焼酎を飲んで豪雨災害の復興を支援したい!」という声。球磨焼酎を飲んで人吉球磨の復興支援をしたいがどこのお店で買えるのか、飲めるのかがわからないとのご意見を頂きその想いもサイト作りに活かしました。

■ 最後に
まだ、エリアは関東限定で登録店舗数も約1300店ですが、今後更にサイトの規模を拡大してお客様の利便性向上に努めてまいります。
今後とも、「shiromap(しろマップ)」をよろしくお願い致します。

shiromap(しろマップ)
URL:https://www.e-map.ne.jp/p/shiromap/

第192回 ショート・ショートの主題と構造

 定期的にショート・ショートを書いていると迷いも生まれる。
 かつては、思いついたアイデアをそのままの勢いで原稿用紙に書き進めていれば、ちゃんと仕上がっていたし、面白いものになったと自己満足もできていた。
 そんな日々を送っていても、自分の作品に疑問を感じるようになる。壁に突き当たる。
 書いている途中で、このアイデアは一度書いたような気がしてならない。読者の方に陳腐と思われはしないか?誰もが驚くような斬新な話を書きたいのに。これは誰かがすでに書いたアイデアではないか?このオチでいいのだろうか?意外性は?ひとりよがりではないのか?
 そう思い始めると限りがない。思考が空回りを始める。それでも、無慈悲に締切は迫ってくる。だが、出てくるアイデアはどれも気に入らない。どうしよう。焦る。どうすればいい?
 そうだ。このようなときは初心に還るべきではないのか?ショート・ショートのどこに自分は感激したのか?幼い頃は、星新一ショート・ショート集を次々に読んでいたなぁ。変な事件が起こり読み進めていくと、結末では予想もしなかったオチが待っていた。ぞっとさせられたり、笑いが止まらなかったり。ときにはそれまで感じたことのない奇妙な気持ちにさせられたり。
 謎の薬を発明したり、見知らぬ部屋にいると外からノックの音がしたり。悪魔や魔人が出現して願いを叶えてくれる話もよく読んだ気がするなあ。そうだ。悪魔や魔人をどうやって呼び出していたのかを調べてみよう。
 私は、それから何冊もの古書を読み耽った。すると、その中に表紙が取れて中のページもずいぶん抜け落ちた一冊があった。読める部分にはこうある。
「ーを呼び出すには、こう唱える。“ハザラ・カマ・カマ・エキュイタス・ナヌーシ・ハヌーシ………”」
 何を呼び出すか前後がないからわからないが、大声で書かれた呪文を言ってみた。
 すると……。信じられない。何もない空間から中年男が突然現れたではないか。
「呼び出したのはお前か?何か頼み事があるのか?」
 悪魔にしてはうだつのあがらない風体。表情もどことなくぼんやりしている。
「いえ。今、面白いショート・ショートを書きたくて調べていたんです。そしたら間違えてあなたを出してしまった。いや、ショート・ショートを書く法則みたいなものがわかればいいなと思って」
 男は、わかったというように頷く。「ふん。お前の願いは、ショート・ショートを書くコツを知りたい、ということか」
「ま、早い話がそうです」
「ショート・ショートは6000字を超えずに一つの物語を完結させるのがいい。短く。数行でも大傑作が書けるのも特徴だ。短いのならこういうのもある。
“Boy meets girl.
Boy lost girl.”
Boy made girl.
三行ショート・ショートだな。これも最後に意外性を持ってきておる。」
「登場人物は少ないほうがいい。ショート・ショートで群像劇を書いても話が盛り上がらないし、ストーリーが語れない。それから、宇宙人や幽霊を出すと、読者を引き込みやすい。だが、叙述トリックのオチが多くてマンネリになりやすいから注意だな。ー私は3本目の手を素早く動かし驚いて倒れそうになる地球人を支えた~とか~うっかり、もう私には足がないことを忘れていた。もう私は死んでいるのだ~といったものだ。こんなオチでは呆れられるのが関の山だ。」
「それから、避けたいのは夢オチだな。さまざまな異変で、どうなるのだと読者をワクワクさせておいて、これまでの出来事はすべて夢でした、という結末にするのは読者に対する裏切りでしかない。読者から馬鹿にされても仕方ない。避けるべきだろうな。」
「悪魔との取引きや、不思議なものを売ってくれる店の話もよくあるぞ。これは便利だと思っても何か欠陥がある。魔法使い見習いの話がいい例か。魔法使い見習いがほうきに魔法をかけて水をくんで運ばせる。しかしうまく魔法が解けずにあたりを水浸しにしてしまう。技術の暴走というSFのテーマにも通じる。ドラえもんでもよくあるテーマだよ。」
「これからは、非現実的な設定で語り始めるのも、いい方法だと思う。とても存在しない職業が、現実にあったらどんなことが起こるだろう、というこれもIFの話づくりだな。架空の生物が出現したら、とか、どんなものでもIFを思いついたら。それが突飛であるほど面白い話になる気がするね。」
「ショート・ショートを書く理論は存在しないよ。よりたくさんの作品を読むことだね。そうすれば視野は広がる。そして、迷うより先にたくさんの作品を書いてみる。それがいちばんのショート・ショートを書くコツだよ」
 なるほどぉ。話を聞いていると、この謎の男のいう通りがんばれば傑作を書けそうな気がしてきた。いったいこの人は何者?
「ありがとうございます。あなたはショート・ショートの神様ですか?」
「そんなもんじゃないよ」
「悪魔や魔人について調べていたときに出てこられた。じゃぁ、あなたは悪魔?」
「冗談じゃない。悪魔じゃないよ」
「教えてください。魔人ですか?」
 男は宙を見上げ困ったように言った。
「魔人でもないなあ。魔人に非ずだよ。なんて言ったらいいかなぁ?」
「そうか!ひょっとして」
 魔人に非ず、非・魔人…ひ・ま・じ・ん

復興に向けた3蔵の想い|球磨焼酎支援プロジェクト

令和二年7月に発生した人吉豪雨。
球磨焼酎の蔵元27蔵の中でも、特に甚大な被害を受けた3蔵があります。

渕田酒造場、大和一酒造元、渕田酒造本店。
豪雨で生じた洪水によって、酒造りの魂ともいえる原酒タンクはなぎ倒され、心を込めて造り上げた製品も泥に埋もれてしまいました。

被災から数週間はひたすら土を掻き出し、被災品を運び出す日々。先が見えない毎日に、歩みが止まりそうになることもありました。

そんな中で、3蔵を支えてくれたのは自社商品を飲んでくれるファンの方々や毎日暑い中でもボランティアに参加してくれた人々の声。
「この人達のためにも、もう一度立ち上がりたい」
その声に応えるため、3蔵共に未来に向けて立ち上がろうと今も戦い続けています。

今回、球磨焼酎支援プロジェクトサイトでは渕田酒造場、大和一酒造元、渕田酒造本店の現状を取材。
今も復興に向けて歩みを止めない3蔵の想いをサイト内に掲載しております。

URL:https://hakutake.co.jp/kuma/page01.php

「人吉豪雨災害を絶対に風化させない。」
今回、われわれが球磨焼酎支援プロジェクトサイトに込めた想いです。
是非、プロジェクトサイトを訪れてみてください。
今も立ち上がろうとする蔵元の勇姿に、きっと勇気をもらえるはずですから。

第191回 宇宙船降臨

 未知の飛行物体が地球に接近しているという報道に世界は騒然とした。その物体は、光沢を放つシャープな流線型の金属だった。どうみてもこのUFOは宇宙船だった。
 どこに着陸するのか?この物体に何のためにエイリアンが乗っているのか?侵略?友好?
 なんと飛行物体は日本は阿蘇の草千里の上から降下、着陸した。すぐにそれを各国の政府関係、国際機関、報道陣があっという間に十重二十重に取り囲んだ。状況は中継され、テレビやネットで全人類が見守った。
 物体の下部が音もなく開き、中から何かが姿を現した。全人類が固唾をのんだ。それはイカのようでもなく、昆虫のようでもなかった。
 出てきたのは、冴えない感じの五十歳前後の中年男だった。そこいらで普通に見かけるような。
 取り囲んだ群衆を見回し、困ったように頭をバリバリ掻くとフケがパラパラ落ちてきた。しかもゴルフ用のポロシャツを着ている。これが宇宙人か?知的エイリアンなのか?
 宇宙人の前の空間にマイクのようなものが出現した。宇宙人は口を開き申し訳なさそうに言った。「どーもでーす」
 どこの国の言葉だ?宇宙言語か?「これは日本語のようです」宇宙人は着陸地に配慮して日本語を使っているのではないか?
 いずれにしても人類が初めて接する宇宙知性とのファースト・コンタクト。人類も宇宙からの訪問者に日本語で質問した。
ーあなたは、どこから来られたのですか?
「んーとですね。どこのあたりかねぇ。そういうても、どう言えばいいですかねぇ。わかりますかねぇ」
ーこの宇宙船はあなた一人で操縦してこられたのですか?どういう原理で翔ぶのですか?
「宇宙船?ああ、これ。乗ってるのは私だけみたいだねぇ。どういう原理いうてもねぇ。なんか押すと、動きますなあ。それ以上わからんねぇ」
ーあなたの地球へ来られた目的はなんですか?
「え……ちょっと待ってください。目的ですか?目的…目的…あー、ふっと気が向いてとか、いかんですかぁ?」
 全人類は思う。なんか変だ。こんな奴が超宇宙船を作ったなんて。
 宇宙人はをポケットから何かをぽろりと落とした!ボタンのついた装置!爆弾か!あの装置一つで地球を粉々にできるのでは。中継を見ていた全世界で悲鳴があがった。宇宙人は慌てて装置を拾いポケットに入れた。そして。
「ああ、気にしないで。なんでもないですからぁぁ。いや、なんでもないと思いますから」と手を振る。
 ある中小企業の、事務所で中継を見ていた社員たち。一人の事務員が宇宙人を指差して言う。「この宇宙人!変だなと思いませんか?」すると他の社員も「ぼくもそう思ってた。宇宙人ってこんなにダサいかなあ」ふと別の事務員が「この宇宙人、吉田さんに似ていませんか?総務の吉田さん」
 皆がおおっ!と驚き困惑する。「そういえば、あの煮ても焼いても食えない話し方もそっくりだ」「そうだ。吉田さんよ。うわっ。加齢臭まで臭って来る気がする」「吉田さん、どこにいる?」「さっきまで、そこらに」「いえ。今日は出社してませんよ」「だから、宇宙船にいるのか?」「そんな馬鹿な。吉田さんに連絡取ってみろ」「電話出られません!」
「見ろ!」社長がテレビを指差すと、宇宙人は「もう、ええですかねぇ」と言い残し、宇宙船の中へ戻ろうとしているところだった。
 宇宙人が船内に消える。地球の人々が「待ってください。もう少しお話を」と呼びかけるが、宇宙船からは二度と誰も現れることはなかった。
 未知の金属でできているらしい宇宙船は謎の動力でふわりと浮かび上がり、次の瞬間には光を超える速度で遥か上空へ飛び去ってしまった。あっけにとられているのは残された各国政府、報道陣だけではない。中継を見ていた全人類だろう。「あの宇宙船はどこの星から来たのかも、どのような原理で動くのかも、何の目的だったのかも不明のまま、突然に地球に来て、また突然に地球を去ってしまいました。だた、これだけは言えます。宇宙には地球人だけではなかった。他にも知的生命体が存在したのです」と興奮するアナウンサーの背後には、あんぐりと口を開いた各国政府要人たちが写っていた。
 それから、数刻の後、ある中小企業の事務所に男が駆け込んできた。その中年男に社員たちが「どうしたんですか。吉田さん」
「いやあ、目が覚めたらこんな時間でしょー。慌てちゃってぇ」
 吉田さんはテレビに写っていた宇宙人と同じく、ゴルフ着のポロシャツを着ている。
「さっきの宇宙人は吉田くんじゃないのかね。顔形も同じだし、体型もずんぐりで、話し方も吉田くんそのものだった」と興奮して社長が尋ねた。吉田さんは、社長が何をいっているのかわからない様子で小さな目をきょとんとさせた。
「社長の言ってる意味がよくわからないんですが。とにかく変な夢を立て続けに見て目が覚めないんす。宇宙を飛んでいるような夢だったり、なんか大勢に囲まれて、訳のわからんことを尋ねられたりねぇ。脈絡ないすよねぇ。目ぇ覚めたけど、まだ眠くて眠くて、でも、会社行かなきゃとやっと出社しましたぁ」と肩を落としてみせた。
「やはり、宇宙人と吉田さんが似ているのは偶然だよなぁ。吉田さんがあの宇宙人なら宇宙船は誰が作ったってことになるよねぇ」と誰かが言うと皆もうなずく。
「そうなんすかぁ」と吉田さんがポケットから手を出すと、ボタンの付いた変な装置が転がり落ちた。吉田さんもその装置が何かわからない様子で首をひねりながら拾う。
「このボタン何でしょう?」「その装置はさっきの!」と周りが叫んだ。吉田さんがボタンを押すのを皆は慌てて止めようとしたのだが。
 間に合わなかった。

第190回 運命の朝

 ぼくは平凡な高校生だ。
 父親の転勤で新しい高校に行かなくてはならない。新しい住まいから眠い目をこすりながら登校だ。どんな高校だろう。少し不安だ。
 家を出て学校へ続く曲がり角の手前でニャアと鳴き声がする。見ると生後まもない仔猫がこちらを見ている。ぼくは仔猫を手招きしたが、用心したようで隣の塀の中に逃げこんでしまった。仕方ないので立ち去ろうとすると、曲がり角の道から女子高生が飛び出してきた。その娘は口にパンを咥えて「遅刻!遅刻!」と叫んでいた。よく見えなかったが美少女だったかもしれないな、と思う。すんでのところでぶつかるところだった。
 腕時計を見たら、女子高生が言っていたとおりだ。ぼくも遅刻するかもしれない。急がなくては。すると、目の前に突然、白い着物姿の小さな老婆が現れた。「たわけものめが!」
 なぜ老婆に怒られねばならないのかかよくわからない。「どうして怒るんです。あなたは誰ですか?」「わしは運命の女神だがや。お前は運命を勝手に狂わせたから、出てきたんだが」運命の女神……きれいな若い女性じゃないのか。こんな婆さんが。「お前はその曲がり角で遅刻しそうな女子高生とぶつかる運命だったのだ。そして罵りあいつつ別れるも後に再会を果たし、ラブラブになる。その予定をぶち壊しおって、どうするつもりだ。たいへんなことだぞ」
 どうもよくわからないが、ぼくはたいへんなことをしでかしてしまったらしい。運命の女神が言うのだから。運命に逆らってしまったということか。
「どうするつもりだ、って。もう過ぎたことじゃないですか。どうしようもないですよ」
 ところが運命の婆さん…いや女神はぼくを睨むと真剣な表情で言い放った。
「いや、ある。最後のチャンスだ。時を巻き戻して運命をやり直す。やらん、とは言わせんぞ」
 ぼくが返事をしようとすると、運命の婆さんが消えた。いや、玄関の前だ。後ろで「いってらっしゃい」と母の声。時間がさかのぼってる。学校へ続く曲がり角を歩いている。そうだ、これからぼくは曲がり角で、パンを咥えた女子高生とぶつからなければならないのだ。
 それが女神の言うぼくの運命なのだから。
 ニャアと鳴き声がした。それを無視して歩き続ける。仔猫で時間を取られたのだから。
 もうすぐだ。その角を過ぎたところで、ぼくはパンを咥えた美人女子高生とぶつかることになるのだ。
「うわっ」そのときぼくは足を滑らせ尻餅をついてしまった。バナナの皮を踏んだのだ。
 そして、ぼくの目の前をパンを咥えた女子高生が「遅刻!遅刻!」と叫びながら走り去っていく。
 しまった。今度も間に合わなかった。
「この間抜け!役立たず!」と声がする。ぼくの目の前に、あの運命の女神が顔をしかめて怒っていた。「お前は本当にあほうだな。せっかくリベンジさせたのに」
「いいですよ。あの子と友達になれないくらい、ぼくにはなんでもありませんから」
「しかし、お前とあの娘がぶつからないというのは運命に逆らうことになる。それでいいと思うのか!」とすごい迫力で攻め立ててくる。ぼくもなんだか悪い気がして「もう一回チャンスがあれば、うまくやれる気がします」といってしまった。すると運命の女神は「本当だな?よし、最後の一回やりなおしチャンスが残っている」
 そう呟いて運命の女神は消えてしまった。と、同時に、ぼくはまたしても玄関を出たところに。時間が巻き戻されている。
 今度はうまくやれる。あの女子高生と曲がり角でぶつかるんだ。
 猫の鳴き声がしたが無視して歩き続ける。バナナの皮が落ちている。これも避ける。完璧だ。もう曲がり角まで1メートル。
 べチョリ。鼻に何かがかかる。臭い。手で拭くと何かの糞だ。頭上をカラスがカァと飛んでゆく。
 あいつだ!
 思わず足を止めたときだった。目の前をパンを咥えた女子高生が「遅刻!遅刻!」と叫んで走り去っていった。
 間に合わなかった。
「三度も運命に逆らうとは」呆れと絶望の入り交ざった表情で運命の女神が現れた。「何とも救いようのない男だ」そういわれてぼくはムッとした。「どれも思わぬ出来事に邪魔されたんですよ。不可抗力ではありませんか。もしやぼくは女子高生とぶつからない運命なのでは?」運命の女神はまたしても怒り狂った。「ぶつかるのが運命じゃ。だから二度もリトライさせたのだ。もうやり直せん。すべてお前のせいだからな」「女子高生とぶつからなかったことくらいで、なぜそんなに怒るんです?」
 消えてしまった運命の女神は答えてはくれない。だから何だと言うんだ。ぼくには何も責任はない。
 凄いスピードで坂の下にむかって走っていた女子高生が、外国人の男にぶつかったという話を学校で聞いた。転げたトランクから奇妙な機械が現れたとのことだ。その機械が赤く点滅を始めて、大慌てで外国人は逃げ去ったと。それは、ぼくには何にも関係ないことだ。午後から世界中でミサイル戦争が起こったことを知った。何が理由かはわからないが、もちろん、ぼくには関係ない。
 ぼくにとって一番大事なのは、新しい学校に早く慣れることではないか。