【重要なお知らせ】新型コロナウィルスへの対応につきまして

弊社にご来社、ご来館される皆様へ

平素より弊社ならびに弊社商品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
弊社では、世界各地で感染が拡大している新型コロナウィルス感染症につきまして、お客様と従業員の安全を最優先とし、日々刻刻と変わる最新情報を正確に掴み、感染予防への対策を講じております。
そこで同対策の万全を期すため、今後弊社、または弊社施設(球磨焼酎ミュージアム「白岳伝承蔵」)へご来社、ご来館される皆様へ、現在運用しております社内ルールを基に、ご来社、ご来館にあたってのガイドラインをつくりました。
以下に該当する方がいらっしゃいましたら、ご来社、ご来館をお控えいただくようお願いいたします。

① ご自身が感染している、また感染者と濃厚接触の可能性がある方
② 風邪の症状や37.5℃以上の発熱がある方(解熱剤を飲んでいらっしゃる方を含みます)
③ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
④ 1か月以内に新型コロナウイルス感染症の流行地への渡航歴がある方。

以上でございます。
何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2020年3月13日

高橋酒造株式会社
株式会社白岳酒造研究所
高橋ホールディングス株式会社
球磨焼酎ミュージアム「白岳伝承蔵」

 

ホワイトデーにお酒とくつろぎを贈る

3月14日のホワイトデーのお返しは、もうお決まりですか?

定番のスイーツを贈るのもいいですが、ちょっと思考を変えてお酒とお花のギフトを贈るのはいかがでしょう。
大切な人の家時間を、よりリラックスできるものにしたいという思いを込めて・・・

お酒は、女性に人気の新しいタイプの梅酒・うめぽんがおすすめです。
うめぽんはほんのり酸っぱい国産梅と、柑橘系の上品な甘さのデコポンストレート果汁をブレンドしたスッキリ爽やかな梅酒になります。
アルコールにそれほど強くない方にも好まれるやさしい味わいで、
ソーダ割りだともっと飲みやすく、お風呂上がりのご褒美にも最適ですよ。

お花は、ちょっとおしゃれにトレンドのドライフラワーか、
格好をつけずに近くのお花屋さんで
あの人の好きなお花をシンプルにブーケにして添えるのもいいですね。

大切な人へ、くつろぎの時間を贈る。

ひとりでも楽しい、ふたりならもっと嬉しいと思えるようなホワイトデーの贈り物がご提案できればと思います。
高橋酒造は、みなさまの良き日を飾るさまざまなこだわりのお酒をご用意しております。

ご購入はこちらから
https://www.hakutake.co.jp/lineup/detail/umepon.php

第184回 先輩がミャオ

 先輩の様子が変だった。
 電話で話した後で気になって先輩のマンションに寄ってみた。先輩はここで愛猫と一緒に暮らしている。家族はいない。しかし、飼っている猫が大好きなようだ。だから先輩は一人暮らしを続けていても苦にならないらしい。仕事は先進医療の研究とのことだが、その分野では先輩のような変人は少なくないのかもしれない。部屋の中に研究に必要なのかもしれぬ医療ロボットやらが何台もあるし、住まいが工場なのかもわからない。ワンフロアーを先輩が一人で借りている。内部はまるで町工場みたいだ、と言えばいいのか。心配が取り越し苦労であればいいが。
 先輩!元気ですか!と部屋に入り、驚いた。
 部屋中にソファーがあり、そして先輩の愛猫、三毛猫のミャオが鎮座していた。ミャオは、先輩がもう10年以上可愛がっていた。まさに家族以上のメス猫だった。ミャオと呼ぼうとして変化に気がついた。なんとミャオの頭が猫ではない。先輩だった。
「どうしたんですか先輩。変わり果てた姿になって」
「おお。どうして、ここに」
「電話で様子が変だったから来てみたんですよ。驚きました」
「ああ。俺が虚血性の心臓発作を起こしたとき医療ロボットがやってくれた。ミャオが数ヶ月前亡くなったときに遺体を保存しておいたから、医療ロボットが俺の組んだプログラム通りにな。早々に俺の頭にぴったりの肉体はない。しかしミャオは免疫反応はクリアしてた」
「だから、三毛猫の身体に頭を接着したのですか?これでは人前に出たら皆、大騒ぎしますよ」
「別に人前に出る必要はない。それに俺はミャオを何にも代えがたいほど可愛がっていた。だから、ミャオも生前は俺になついていたし、俺もミャオのことを愛していた。そんな俺がミャオと一緒になれたなんて素晴らしいことだとは思わんかね!」
  まさにマッドサイエンティストだ。
「なにも人間の身体であったときと変わることはない。ペンを握るのは不自由だが、キーボードなら自由に押せるし、今は音声入力も可能だ」
 そう言って、先輩は右前肢でキーボードを叩く。参考文書を検索していたようだ。そして〈注文する〉を押して得意そうに言った。
「な。こうしていれば外に出なくても必要なものはここに配達されるし、研究に不自由を感じることはない。」
「さぁ、この書の関連本は他にはないのか?」先輩がパソコンに叫ぶと画面にずらずらと関連本が並ぶ。音声入力の検索でも大丈夫だというのがよくわかる。
「必要なものはここに届くし、作業がいるものはロボットがやってくれる。俺とミャオは一心同体で何も困ることはない」
 なるほど、とも思う。まさに先輩にとってはこれは理想なのかもしれない。
 そう思ったときに外から先輩の名を呼ぶ声がした。「いるんでしょう。返事してくださいよ」それから、ドアの開く音。中年男がずかずかと部屋に入ってきた。しまった。ここへ来たときにうっかりロックするのを忘れたようだ。先輩が叫ぶ。
「何を勝手に入って来るんだよ。家賃なら来月分までネット振込を済ませているだろう!」
 そうか。入ってきた男は、この部屋の家主か。しかし、店子のところに家賃も溜まっていないというのに、何をしに来たんだろう。
 家主らしき男は血相を変えて叫び返した。
「うちのマンションでは、ペットを飼ってはいけないことになっている筈だ。ご存知でしょう。なのに、おたくはルールを破って猫を飼っているではありませんか!他の入居者の方にしめしがつかない。ペットを手放すか、ここを退去してください!」
 すると、先輩はしらっとした顔で「えっ。うちはペットなんか飼ってませんがね」と、猫の手で頬を掻きながら言う。家主はその態度にも神経を逆なでされたようだ。
「それは通りません。ほら、猫があんたの首の下におるでしょう。そりゃあペットだ。猫じゃないか」
 すると、先輩は高笑いして後肢で立ち上がり家主に言い放った。
「確かに首から下は猫に見えるかもしれないが、これは見た目だけだ。人格は俺自身だし、この身体の行動も俺が決定している。だから、猫やらペットやらは笑止!存在しない。何のルール違反もしてはおらんわ。勝手にプライベート空間に足を踏み込むお前こそ、警察に通報するぞ!」先輩にそう言われて家主は悔しそうに引き下がった。先輩はなんとずるい人なのだろう。屁理屈を屁理屈と思わせずに主張するとは。まんまと先輩は家主を追い返したのだ。これで猫に似た身体を持つ先輩の新しい人生が始まるのか!先輩の理性はすべてを解決するのか!そう感心したときだった。窓の外からキジの雄猫が長く誘うような声で鳴いた。キジはミャオの恋猫だったらしい。
 高笑いをしていた先輩の表情が変わった。それまで立ち上がっていたミャオの身体は尻を窓の方に向けているのだ。そして、気がついた。3月。猫たちは発情の季節なのだ。頭は天才の先輩でも、その身体は‥メス猫なのだ。
「なんと、なんと、理性を持ってしても逆らえないこの衝動。どう判断すればいいのだ」
 嫌悪の表情で抗いつつも先輩のミャオの身体はキジのいる窓際へ吸い寄せられていく。その結果を見るに忍びず、私は急いで部屋を出た。