人吉球磨アンバサダーズインタビュー第7弾|火の国サラマンダーズ様のインタビューを公開!

火の国サラマンダーズ プロ野球チーム

人吉球磨にゆかりのあるプロフェッショナルたちが語り尽くす「人吉球磨アンバサダーズインタビュー」。
7回目となる今回は、2020年に熊本県初のプロ野球チームとして誕生した火の国サラマンダーズの石本裕大選手と河添博司選手が登場します!

人吉市出身で、小さい頃は同じ少年野球クラブにも所属していた両選手。
幼少期から球磨川で遊びまわり、高校時代には人吉城の石段でトレーニングするなど、地元・人吉で野球選手としての礎を作り上げてきた熊本を代表するアスリートです。

インタビューでは地元人吉が被災した当時の率直な思いや火の国サラマンダーズを通じて行ったボランティア活動や野球教室活動、そして熊本で野球選手としてプレーできる喜びについて、存分に語って頂いております。

地元・人吉で生まれ育ち、熊本を元気づけようと懸命にプレーする両選手だからこそ語ることができる素朴ながらも熱のこもったインタビューとなりました。
ぜひ、サイトでご覧ください!

人吉球磨アンバサダーズ インタビュー::火の国サラマンダーズ

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◇「人吉球磨アンバサダーズインタビュー」について
人吉球磨に所縁がある表現者たちのインタビューを掲載したwebコンテンツです。
各界で活躍する表現者の方々を、「アンバサダー(大使)」に任命し、インタビューを通じて人吉球磨がもつ価値や魅力を再発見していきます。

新発売!WEB限定ミニボトル8本入り飲み比べセット

このたび、白岳KAORU200mlペットを含むミニボトルの8本セットをHAKUTAKE ONLINE SHOP限定で新発売!

白岳定番の本格米焼酎5種類に「白岳」を使った贅沢仕込みのリキュール3種類(うめぽん、ゆずもん、あの頃の梅酒)を加えた高橋酒造商品をくまなく楽しめるアソートセットになります。

「ちょっとずつ色々な商品を楽しみたい」
「初めて注文するときは少容量サイズからチャレンジしたい」
といったお客様のご要望にお応えして、今回WEB限定で商品化を実現。

自分だけの1本を見つける飲み比べ用としてはもちろん、大事な人へのプレゼントにもおすすめの商品ですので、ぜひお中元用としてもご検討ください。
夏の行楽やイベントでも大活躍間違いなしのセットです。

お求めはコチラから
https://hakutake-shop.jp/view/item/000000000151?category_page_id=mini

中原丈雄さんの絵画を再展示いたします(白岳伝承蔵)

俳優の中原丈雄さんが令和2年7月豪雨に寄せて描かれた絵画「黄昏の球磨川と人吉城趾 心を流れる故郷の川」について、
絵画のメンテナンスが完了いたしましたので、球磨焼酎ミュージアム白岳伝承蔵にて常設展示を再開させていただきます。

◆絵画の展示場所について◆
球磨焼酎ミュージアム「白岳伝承蔵」(熊本県人吉市合ノ原町461-7 TEL0966-32-9750)
http://www.denshogura.jp/

 

このたびの再展示にあたっては、中原丈雄さんが白岳伝承蔵にご来館され、絵画の状態やセッティング方法について直接ご確認をいただきました。

今月は令和2年7月豪雨の発生から1年を迎える節目の月となります。
本作は中原さんが「豪雨災害で傷ついた人吉の皆さんを勇気づけたい」という想いを込めて制作した作品となりますので、
ぜひ伝承蔵にご来館の上、絵画をご覧ください。

「白岳KAORU 200mlペット」について

2019年7月、“香る酒”をコンセプトにリリースされた新世代の本格米焼酎「白岳KAORU」。

みなさまのご愛顧により、発売から2年間で累計出荷本数は25万本を突破いたしました。

※累計出荷本数は1800ml、900ml合計

このたび、「もっと気軽に白岳KAORUを楽しみたい」というお客様のお声を受けて、白岳KAORU 200mlペットを新発売いたします。

ご家庭用としてはもちろん、キャンプをはじめとしたアウトドアでも気軽に楽しんでいただける少容量サイズとなっておりますので、ぜひ様々なシーンでご活用ください。

<白岳KAORU 200mlペットについて>

参考小売価格:297円(税込)

アルコール度数:25%

内容量:200ml

販売エリア:全国

HAKUTAKE ONLINE SHOP(ネット販売)

発売開始日時:2021年7月12日メーカー出荷

※上記はメーカー出荷日ですので、入荷時期は店舗によって異なります。

販売エリアは日本全国になりますので、店頭で見つけた際はぜひご購入頂けますと幸いです。小売店以外では、当社HAKUTAKE ONLINE SHOPをはじめ、インターネットでも購入可能でございます。

今後とも、「白岳KAORU」をなにとぞよろしくお願いいたします。

贈る前に知っておきたい!「お中元」のマナーや金額相場について

高橋酒造のスタッフが日頃楽しんでいる飲み方や
商品の耳寄り情報を紹介するスタッフ記事の第3弾をアップいたしました!

今回のテーマは、「お中元」。
・お中元の起源
・お中元を贈る時期
・お中元金額の相場
・「水引」や「のし」について
など、お中元のマナーや豆知識が満載の記事になっています。

高橋酒造では、お中元にピッタリな本格米焼酎を取り揃えておりますので、ぜひ記事を読んでお中元を選ぶ際の参考にしてくださいね。

第200回 人生でたいせつなこと

 本日、皆さまにお話することになりました、エヘン、ゲボゲボ。機敷埜風天と申します。ええ、…何だっけ、ええっ。あああ。ああ。よく聞こえない。…ああ、そう。
「人生でたいせつなこと」について、であります。人生といえばたくさんの方が、それぞれの人生を歩んでこられてきておられるわけで、ございます。あ、暑うございます。遠慮されんと上着とられてけっこうでございますよ。あ、人生ですね。私の叔母もですね「人生いろいろ」という唄が好きでしてね。人生にはいろいろあるんだ、ということを島倉千代子という歌手が唄っておられました。私もですねぇ、島倉千代子が好きでしてねぇ、カラオケに行ってどなたかが島倉千代子を唄われると、とてもよい気分になりますな。私は唄いません。なにせ音痴でしてな。何を唄っても同じ曲にしか聞こえんらしい。私が幼い頃から異様に耳が良すぎたところに音痴の原因はあるのですよ。というのが、私の婆やが赤子の私を背負うてあやしながら子守唄を唄ってくれたのですが、この婆やは評判の音痴だった。しかし耳の良い幼子の私は、それを正確に記憶してしまったらしい。私はそれ以来、すごい音痴になってしまったというわけ。耳が悪ければ音痴になることもなかったはず…。大学は、南方にあるマイマイ島のハレホレ大学無理学部に在籍しておりましてな。若かりし日の私は日々勉学にいそしんでおりました。すると、学級の徒であった私に大変なことが起こりました。公園のベンチで教科書と参考書に目を走らせておったときですよ。目の前をこれまでの生涯で見たこともない美女が歩いておったのです。自分の目が信じられなくなるほどの美女です。私は参考書をそこに置き去りにしてふらふらと彼女に尾いていった。するとほどなく彼女の家の前に着いたが、人がならんでいる。聞くと、みな彼女のフアンということで彼女とつきあいたいが、彼女は大の唄好き。彼女の前で唄を唄って気に入られないと、ダメということらしいのです。で、みな彼女の前で唄い、私の番がまわってきたました。もちろんダメ。気に入られなかっただけではなく、そのとき自分が音痴だということを思い知ったわけです。
 人は思い知ることが大事ですな。そうそう、思い知らされたといえば私はトイレが近いこと。今思い出したが30分毎に尿意に襲われる。そうなると思考が途切れて何も集中できんようになる。えーっと、何の話をしておったかな。今も、少ぅし、尿意が近づいているのがわかるので不安になってきております。ところで、いかにして私が尿意を抑えられているかというと、若い頃、頼まれて龍退治をしたことがありまして。龍の巣に行き18人がかりで龍を追いつめてやっと仕留めた。村人たちは喜んで龍の肉を分け合って持ち帰っていたなあ。これで私を招いた村は龍に毎年襲われることはなくなったというわけですが、そのとき、帰りかけた私に長老が、お待ちなさい!と龍の膀胱を差し出した。これを煎じて必要なとき飲めば尿意をもよおしても3時間はこらえることができるようになると。若い頃は、そんなものは必要なかったのですが、最近は使いたくなってきた。確か箪笥の奥にしまっておいたはずが、見つからず不思議でならないのです。目の前を通りがかった昔なじみの爺さんに尋ねてみましたよ。龍の膀胱は知らんかね、と。いや、龍の膀胱なんて見たことも聞いたこともない。密室殺人をあんたが解決したときに手に入れた河童の手なら見せてもらったことがある、と。
 あ、そういえば密室殺人の解決を頼まれたことがあったなぁ。警察も名探偵もその謎がわからなかった。蔵の内部から鍵がかけられて、中で主人が背に短刀を刺され殺されていた。蔵を見回して言った。お前が、犯人だ!と。犯人は河童だったんですよ。人間の手なら蔵の中の鍵に手が届かない。でも、河童の右腕と左腕は繋がっているのです。だから人の手では内部の鍵に届かなくても河童なら手を伸ばして複雑な解錠操作ができる。だから、犯人は河童だぁ!と。喝破された河童は驚き、思わず右手を落として逃げていったのですね。それで、仕方ないと河童の手をうちに引き取ったのかな。
 あー、しかし、河童の手ではトイレを我慢できるわけもありません。とにかく、尿意を催したら、自分の気を散らすしかないわけです、そういうとき、母親がトイレには幽霊がいるんだからね、と言っていたことを思い出します。みなさんもそんな記憶がありませんか。夜中のトイレにひとりで行くと、中で幽霊が待っている、と思ったこと。あるいは妖怪が出てくるぞ、と感じたこと。実は、トイレには幽霊も妖怪もおるんですよ。無理学部にいた頃はそんな研究ばかりしておりましてな。幽霊も妖怪もいないと思えばいない。いると思えばいる。無理学が通れば道理学が引っ込むのです。そのときのゼミのクラスメイトが変な奴ばかりで。一番変わっていた奴が、時間軸圧縮理論とか考えている奴でしてね。今はどうしているかなぁ。そいつは時を超える装置を作れるとか言っておりました。そいつがある日トイレから出れなくなりまして、内側から叩いたり叫んだり大変な騒ぎ。時を超える装置を作ろうという奴がトイレから出れんなんてね。え、何ですか。は、もう時間ですか。よかった。トイレが。は、まとめろ。題は…。え、なんですか?は、ありがとうございます。そうですね、もうやめろ、ということです。人生でたいせつなことは、ありがとうの気持ちを忘れないということですね。今、ありがとうを申し上げて思い出しました。大事です。
 では皆さん、さようなら。ほんとうに、ありがとうございます。

ゆめマート主催「がんばろう!人吉・球磨」での商品販売のおしらせ

お客様各位

いつも高橋酒造の商品をご愛顧いただきましてありがとうございます。

このたび、ゆめマート熊本主催の「がんばろう!人吉・球磨」にて、当社製品“白岳全麹”、“白岳KAORU”、“球磨焼酎 市房”の販売が決定いたしました。

《ゆめマート主催「がんばろう!人吉・球磨」について》
開催期間:6月28日(月)~7月4日(日)(7日間)

販売商品:白岳全麹 900ml、白岳KAORU 1800ml、球磨焼酎 市房 720ml
※「白岳全麹」はオンラインショップ限定商品ですが、本イベントでは特別に店舗にてご購入いただけます。

開催店舗について:
◆熊本県下のゆめマート店舗
※熊本新町店・近見店は除く

最終日の7月4日(日)は、令和2年7月豪雨発生からちょうど一年の節目の日で、今回は甚大な被害をもたらした豪雨災害から立ち上がろうとする人吉球磨への応援を目的としたイベントとなります。
当日は高橋酒造の商品に加えて、人吉・球磨の名産品も多数取り扱っておりますのでこの機会にぜひ、お立ち寄りください!

みなさまのご来店心よりお待ちしております。

6月11日は梅酒の日|自家製梅酒造りにチャレンジ!!

6月といえば、「梅雨」の時期。

一説によると梅の実が熟す時期であることから、「梅」の字が使われるようになったと言われています。

そして、意外と知られていないのが6月11日の「梅酒の日」。

高橋酒造では、毎年この時期に自社梅園にて梅の摘み取りを社員総出で行っております。

今年は初の試みとして、梅酒造り未経験のSNS担当が摘み取った梅で自家製梅酒造りにチャレンジ!

慣れない梅の処理をはじめ、バタバタと楽しみながら梅酒造りに取り組みました。

使用した焼酎は「白岳35度」と「白岳KAORU25度」。

みなさまもぜひおウチの梅酒造りに使ってみてくださいね。

“すぐに美味しい梅酒が飲みたい”という方には「あの頃の梅酒」もご用意しておりますので、ぜひお求めください。

果たして、初めての梅酒作りは成功するのか…。

梅酒の続報については、また改めてアップする予定です!

乞うご期待。

◆「白岳35度」のご購入はこちらから◆

◆「白岳KAORU」のご購入はこちらから◆

◆「あの頃の梅酒」のご購入はこちらから◆

《HAKUTAKE ONLINE SHOPスタッフ記事第2弾更新》父の日ギフトについて

高橋酒造のスタッフが日頃楽しんでいる飲み方や商品の耳寄り情報を紹介する
スタッフ記事の第2弾をアップいたしました!

 

今回の記事では高橋酒造が自信を持っておすすめする父の日ギフトの中でも非常にレアでなかなか情報が手に入りにくい
◆HAKUTAKE Limited.(30年熟成)

◆一升瓶セット&「一押(いちおし)くん」

の2商品について詳しく解説しています。

 

ぜひ、お父さんへのプレゼントを選ぶ際の参考にしてくださいね。

父の日の到着は6/17(木)までの注文となりますので、お求めの際はお早めに!

第199回 大井川の奇蹟

得意先への訪問は予定時間通りだったのだが、客に引き止められてしまった。次の約束の時間に間に合うにはすぐの高速バスに乗ってギリギリの時間だ。
 福岡から熊本へ走る九州高速道にある大井川インターから数100メートル離れた場所に高速バスの乗り場がある。
 私は残念なことに運転免許証を持っていない。だから、遠方の客を訪問するときは高速バスかJRを使うしかないのだ。だが、このあたりにJRは走っていない。高速バスを使うしかない。実は次の客との商談は数百万円の取引。個人事業主の私としては喉から手が出るほどの案件なのだ。しかし、時間に厳しい相手と聞いている。1分たりとも遅刻するわけにはいかない。
 なぜこのあたりにJRが走っていないのかといえば街らしい街がないからだ。タクシーもあまり走っていない。しかたがないので客先にタクシーを呼んでもらった。タクシーに乗り込み「大井川インター近くの高速バス乗り場まで」と叫んだ。タクシー運転手は「わかりました」と発車した。時計を見ると次の熊本行きのバスは20分後のはずだ。高速バスの停留所まで5〜6分ということだった。「着きました!」タクシー料金を払って降りる。目の前の階段を登ればバス停だ。急ぐ。時計を見る。10分ある。よかった。バス停に立つと、息が止まりそうになる。何、ここは福岡行きのバス停だ。熊本行きのバス停は、道路を挟んだ向こう側ではないか。慌てて階段を駆け下りるとさっきのタクシーは、こちらに気づくはずもなく無情に去っていった。
 どうすれば向こうのバス停に行ける?
 タクシーどころか、下の道は自動車一台通らない田舎道なのだ、鍬をかついだ農家のお年寄が通りがかったので、これ幸いと尋ねてみた。「熊本行きのバス停に行きたいのですが、高速下のトンネルとか、渡る橋とかありませんか?」お年寄はのんびり答える。「そうじゃのう…数キロ先にトンネルがあるのう」数キロ先なら走ってもバスには間に合わない。どうしよう。おろおろ。向こうのバス停は見えているのに。中央分離帯まで入れて40メートルくらいだろうか。
 だが、高速道路はすごい勢いで自動車が走りすぎていく。自動車が走っていなければ全速力で駆け抜ければ10秒もかからないだろう。よし、駆け抜けるか!いま行けば間に合う。
 一歩、踏み出そうとしたとき、白のステーションワゴンが目の前を走った。すごい風圧が身体を襲う。ゴウッという通過音も。
 ひゃあ!
 一歩も進めぬうちにひっくり返る。次の一歩。警笛だ!10トントラックが壁のように迫り、轟音を鳴らして近づき去っていった。
 カバンがない。見るとぺしゃんこに道路の上に転がっていた。その上を次々に自動車が通過していく。
「向こうに渡りたいのかい?」と声をかけられた。振り向くと腕組みをして男が立っていた。黒子のように黒づくめ。黒足袋姿。「あなたは?」「俺は、この大井川の高速越人足だよ。あんたは一目でわかる。ここを渡りてえんだろ。渡してやろうか?ちと値段は張るがね」
「高速道路をどうやって渡るんです?次々に走ってくる車に轢かれるのが関の山ですよ」
「こちとら代々、大井川の渡し人足をやってる。渡りは腕と心意気なんだ」
「無理ですよ。無理」
「よおし。じゃあ、あんたの落としたカバンを特別に拾ってきてやろう」言うが早いか、男は高速道路に飛び込みぺしゃんこのカバンを「あっ危ない!」拾って「あっ!きゃあ」と叫ぶ私のところへ戻ってきた。「ほい」と私の手渡す。「腕は、こんなもんだ。渡りたいし、時間もないんだろ?どうするね。少々高いが、これは技術料だ」渡し賃をいわれて驚いた。高い。そう漏らすと「じゃあ、いいよ。納得した人だけ渡してるからな」「いや、お願いします」数百万の取引がふいになるより、一か八か渡してもらうべきだろう。いかに高額でも。
「よし、わかった。じゃあ担ぎますぜ」
 ひょいと私を肩車すると高速道路に入る。クルマが前を走り、ひょいと踏み出す。すると背後をクルマが通過する。そして、またひょい。近づくクルマに悲鳴を上げる。男はそんなのお構いなしにひょい。ついに中央分離帯だ。「あこぎな渡し人足なら、向こうまで渡りたければ倍の賃料を、とここで言うところだが、あっしはそんなこといわない。安心なさい」と男は言った。私は感心した。「すごい渡りだ。これにはなにか秘伝があるのかね」私は尋ねた。「うん。先祖から伝わっているのは、心を無にすればクルマの隙間が見える!だね」「はぁ!じゃ、これまでは、迷うことなく高速道路を走り渡ってきたんですか?」「ああ、そうだ。向こうへそろそろ渡りますかね」と私を肩に担ぐ。「心に迷うことなく……。そう言えばかなり前にお客さんに言われたなあ。ムカデはどの足から動かすか自分でちゃんと迷わずわかっているのかな?あんたは右足から渡るんか?左足から渡るんか?ってね。そう問われたら考え込んで渡れなくなったっけ。あっ。あっいけねぇ、思い出したら渡れなくなったじゃねぇか。とほほほ。すまねぇ。お代はいらねえ。向こうまでは自分で渡っておくれ」そう言って再び下ろされた。ここで下ろされても困る。すると遠くから熊本行高速バスが近づいてくるのが見えた。急がなくっちゃ。間に合わない。どうすればいい?心を無にするったって。ふっ、と走るクルマの隙間が見える。これだ!
 無事に高速道路を渡った私は、そのときの快感が忘れられず熊本インター近くで渡し人足をやっている。案外お客は多いんだぜ。名も売れてきたしね。バスには間に合ったが開眼したんだ。こんなに快感のある仕事はないってね。いつでもおいで。あっ、という間に安く渡してやるよ。職を変えたおいらがね。