第20回『日本デザイン書道大賞』入選のお知らせ「球磨焼酎 市房」

このたび、当社商品「球磨焼酎 市房」のラベルに記載されている筆文字デザインが、
第20回『日本デザイン書道大賞』に入選いたしました。

「デザイン書道」(商業書道)とは、広告や広告媒体に用いられるデザインされた書き文字を指し、数多くのパッケージやタイトルデザインなどに使用されています。
その中でも、『日本デザイン書道大賞』は、国内のデザイナー、書家、デザイン書道家など筆文字のエキスパートがしのぎを削るレベルの高いコンペディションです。
今回、応募総数161点という激しい競争の中で、「市房」が見事入選を果たしました。

入選した作品(球磨焼酎 市房)を手掛けたのは、デザイン書道家であり、高橋酒造株式会社の社員でもある山本ひとみ。
高橋酒造の販促物から、アート作品や書籍・年賀状作品の作成など様々なフィールドで活躍し、個展などの催しも精力的に開催している福岡在住のデザイン書道家の一人です。
(やまもとひとみHP:https://www.design-shodo.com/

11月8日(日)に東京の銀座GINZA SIXにて表彰式が開催され、授賞式に参加いたしました。表彰式では、受賞した「市房」に対して、「伸びやかな品のある線が数多い焼酎を代表していると思える」という総評を頂くことができました。

このたび、われわれが米焼酎の素晴らしさを伝えるために採用したデザインに高い評価を頂き、非常に光栄に感じております。
今後も商品を手にとって頂くお客様の魂を揺さぶれるようなデザインを、社会に発信していけるよう尽力してまいります。

《受賞した山本ひとみのコメント》
「球磨焼酎 市房」の受賞を受けて。
明治33年創業の高橋酒造(株)は、今年で120年になります。
創業当時のブランド名が市房山から命名された「球磨焼酎 市房乃露」でした。
その「市房乃露」を「市房」にリニューアルするということでご依頼を受けました。
イメージとしては少しアッパーなイメージで書いてほしいと言われました。
数点ご提案をしましたが、球磨地方の山々をイメージし、筆のしなやかさに任せて、伸びやかに書いたこの作品が選ばれました。デザイン書道の他に、古典書道に精進し、線を訓練してきてよかったと思いました。
また、ブルーの瓶と澄んだ空気感のある背景で、より一層素敵なラベルになりました。
2020年夏、九州南部を中心とした大雨による球磨川の氾濫で甚大な災害が起きました。
復興にはまだまだ時間はかかります。
そんな中、受賞出来たことで人吉の方々に少しでもいいニュースとして、喜んでいただければ、私も大変うれしく思います。
この度の受賞に際して関係各位の方々に心から感謝申し上げます。
高橋酒造(株)福岡支店 山本ひとみ

「焼酎のススメ。2020」の開催決定!

「焼酎のススメ。2020」の開催決定!
本格焼酎3社とBEAMS JAPANがコラボレーションした本格焼酎の楽しみ方を発信するプロジェクト!

「焼酎のススメ。2020」は、高橋酒造株式会社の米焼酎「白岳KAORU」、三和酒類株式会社の麦焼酎「いいちこ」、薩摩酒造株式会社の芋焼酎「さつま白波」のそれぞれの美味しさや奥深さに加えて、自由で楽しい焼酎がある時間の過ごし方を提案するために、2019年より開催。今年が2回目の開催となります。
今回の「焼酎のススメ。2020」では、お笑い芸人でありながら、アーティストとして世界から注目されているくっきー!さんが、焼酎3社のパッケージデザインやTシャツなど、各コンテンツを束ねるキービジュアルを担当。くっきー!さんが描き下ろした米、麦、芋をモチーフにしたデザインは、開催初日である12月1日(火)に発表いたします。

■くっきー!さん プロフィール
1976年3月12日生まれ、滋賀県出身。日本のお笑い芸人。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。コンビ・野性爆弾として活動。ネタ作りからコントの小道具まで全て自身が手掛けており、クリエイターとしても世界で高い評価を受けている。
イベント開催に先立ち、キービジュアル完成直後のくっきー!さんの楽屋を直撃し、くっきー!さんが手掛けた米、麦、芋のデザインについてお伺いしたティザームービーを、11月24日(火)より、ビームス公式YouTubeチャンネル「BEAMSテレビ」にて配信いたします。

■「焼酎のススメ。2020」 ティザームービー
・URL : https://youtu.be/asfI259-H0Q

■イベント内容について
1.限定アイテム販売
・BEAMS JAPANオリジナルパッケージの「白岳KAORU」「いいちこ」「さつま白波」カップ焼酎の販売
・「焼酎のススメ。2020」アパレルグッズ9種の販売
※カップ焼酎や限定アイテムの画像詳細は、12月1日(火)に発表いたします。
2.ビームス ジャパン(新宿)での「スナック びーむす じゃぱん」ポップアップショップ
3.BEAMS 5店舗での特設コーナー
(ビームス ジャパン 渋谷、ビームス ジャパン 京都、ビームス 熊本、ビームス 大分、ビームス 鹿児島)
4.新宿ゴールデン街の新看板デザイン ※デザイン担当:BEAMS
※ 店舗によって開催期間が異なります。
● 2020年12月1日(火)〜2021年1月6日(水)
ビームス ジャパン(新宿)、ビームス ジャパン 渋谷、ビームス ジャパン 京都
● 2020年12月1日(火)〜2020年12月13日(日)
ビームス 大分、ビームス 熊本、ビームス 鹿児島
※上記、九州3店舗はアパレルグッズのみ販売となります。

昨年に引き続き「焼酎のススメ。2020」では、当社をはじめとする焼酎業界をリードする3社とBEAMS JAPANのアライアンスにより、焼酎への馴染みが薄い方々へ向けて、焼酎そのものに加えてさまざまな飲み方や、スナックをはじめとした焼酎を楽しむ空間や時間の魅力を発信していきます。
3社が織りなす新しい焼酎の世界観をぜひお楽しみに!

店舗検索ナビサイト「shiromap(しろマップ)」のリリースについて

本日11月1日は、「本格焼酎の日」です。
球磨焼酎は、日本に4つしかない本格焼酎ブランドの一つ。
当社にとって記念すべきこの日に、お客様の声を反映した新サイトをOPENいたしました。

■ 新サイト名
shiromap(しろマップ)
-「飲めるお店」「買えるお店」が検索できるナビサイト-
URL:https://www.e-map.ne.jp/p/shiromap/

首都圏を中心に約1300店舗を掲載。
関東でも「白岳」や「白岳しろ」を飲みたい!というお客様の声に応える形で、今回店舗検索専用サイトをリリースいたしました。

■ 「shiromap(しろマップ)」の3つの特徴
[特徴1]「銘柄」や「飲み方」から近くの店舗を検索
「白岳」「白岳しろ」などの銘柄や、「金ハイ」「銀ハイ」「しろトマ」などの飲み方からも検索が可能。お店のメニューから検索する必要がないので、当社製品が「飲めるお店」「買えるお店」を直接検索することが出来ます。

[特徴2]「最寄り駅」「エリア」「店名」でも検索可能
銘柄や飲み方検索以外にも、「最寄り駅」「エリア」「店名」でも検索可能です。自分がいる場所の近くで、白岳の米焼酎が飲みたい時に駅や住所、店名から検索いただけます。
「今ちょっと一杯、飲みたい」というニーズにお応えします。

[特徴3]「Googlemaps」にも対応。行きたいお店がひと目で分かる
検索結果は文字だけの表示ではなく、Googlemaps上で表示することが可能です。shiromapに加えて、Googleのアプリでも店の場所を検索出来ます。

■「shiromap(しろマップ)」は“お客様の声”から生まれたサービスです。
1つ目は、本社のある熊本以外の地域に在住のお客様の「自分の住んでいる街で白岳が飲める店を知りたい!」という声。こうした白岳ファンのお客様にしっかりと自社商品を届けたいという想いからサイトを構築いたしました。

2つ目は、今年の7月以降に頂いた「球磨焼酎を飲んで豪雨災害の復興を支援したい!」という声。球磨焼酎を飲んで人吉球磨の復興支援をしたいがどこのお店で買えるのか、飲めるのかがわからないとのご意見を頂きその想いもサイト作りに活かしました。

■ 最後に
まだ、エリアは関東限定で登録店舗数も約1300店ですが、今後更にサイトの規模を拡大してお客様の利便性向上に努めてまいります。
今後とも、「shiromap(しろマップ)」をよろしくお願い致します。

shiromap(しろマップ)
URL:https://www.e-map.ne.jp/p/shiromap/

第192回 ショート・ショートの主題と構造

 定期的にショート・ショートを書いていると迷いも生まれる。
 かつては、思いついたアイデアをそのままの勢いで原稿用紙に書き進めていれば、ちゃんと仕上がっていたし、面白いものになったと自己満足もできていた。
 そんな日々を送っていても、自分の作品に疑問を感じるようになる。壁に突き当たる。
 書いている途中で、このアイデアは一度書いたような気がしてならない。読者の方に陳腐と思われはしないか?誰もが驚くような斬新な話を書きたいのに。これは誰かがすでに書いたアイデアではないか?このオチでいいのだろうか?意外性は?ひとりよがりではないのか?
 そう思い始めると限りがない。思考が空回りを始める。それでも、無慈悲に締切は迫ってくる。だが、出てくるアイデアはどれも気に入らない。どうしよう。焦る。どうすればいい?
 そうだ。このようなときは初心に還るべきではないのか?ショート・ショートのどこに自分は感激したのか?幼い頃は、星新一ショート・ショート集を次々に読んでいたなぁ。変な事件が起こり読み進めていくと、結末では予想もしなかったオチが待っていた。ぞっとさせられたり、笑いが止まらなかったり。ときにはそれまで感じたことのない奇妙な気持ちにさせられたり。
 謎の薬を発明したり、見知らぬ部屋にいると外からノックの音がしたり。悪魔や魔人が出現して願いを叶えてくれる話もよく読んだ気がするなあ。そうだ。悪魔や魔人をどうやって呼び出していたのかを調べてみよう。
 私は、それから何冊もの古書を読み耽った。すると、その中に表紙が取れて中のページもずいぶん抜け落ちた一冊があった。読める部分にはこうある。
「ーを呼び出すには、こう唱える。“ハザラ・カマ・カマ・エキュイタス・ナヌーシ・ハヌーシ………”」
 何を呼び出すか前後がないからわからないが、大声で書かれた呪文を言ってみた。
 すると……。信じられない。何もない空間から中年男が突然現れたではないか。
「呼び出したのはお前か?何か頼み事があるのか?」
 悪魔にしてはうだつのあがらない風体。表情もどことなくぼんやりしている。
「いえ。今、面白いショート・ショートを書きたくて調べていたんです。そしたら間違えてあなたを出してしまった。いや、ショート・ショートを書く法則みたいなものがわかればいいなと思って」
 男は、わかったというように頷く。「ふん。お前の願いは、ショート・ショートを書くコツを知りたい、ということか」
「ま、早い話がそうです」
「ショート・ショートは6000字を超えずに一つの物語を完結させるのがいい。短く。数行でも大傑作が書けるのも特徴だ。短いのならこういうのもある。
“Boy meets girl.
Boy lost girl.”
Boy made girl.
三行ショート・ショートだな。これも最後に意外性を持ってきておる。」
「登場人物は少ないほうがいい。ショート・ショートで群像劇を書いても話が盛り上がらないし、ストーリーが語れない。それから、宇宙人や幽霊を出すと、読者を引き込みやすい。だが、叙述トリックのオチが多くてマンネリになりやすいから注意だな。ー私は3本目の手を素早く動かし驚いて倒れそうになる地球人を支えた~とか~うっかり、もう私には足がないことを忘れていた。もう私は死んでいるのだ~といったものだ。こんなオチでは呆れられるのが関の山だ。」
「それから、避けたいのは夢オチだな。さまざまな異変で、どうなるのだと読者をワクワクさせておいて、これまでの出来事はすべて夢でした、という結末にするのは読者に対する裏切りでしかない。読者から馬鹿にされても仕方ない。避けるべきだろうな。」
「悪魔との取引きや、不思議なものを売ってくれる店の話もよくあるぞ。これは便利だと思っても何か欠陥がある。魔法使い見習いの話がいい例か。魔法使い見習いがほうきに魔法をかけて水をくんで運ばせる。しかしうまく魔法が解けずにあたりを水浸しにしてしまう。技術の暴走というSFのテーマにも通じる。ドラえもんでもよくあるテーマだよ。」
「これからは、非現実的な設定で語り始めるのも、いい方法だと思う。とても存在しない職業が、現実にあったらどんなことが起こるだろう、というこれもIFの話づくりだな。架空の生物が出現したら、とか、どんなものでもIFを思いついたら。それが突飛であるほど面白い話になる気がするね。」
「ショート・ショートを書く理論は存在しないよ。よりたくさんの作品を読むことだね。そうすれば視野は広がる。そして、迷うより先にたくさんの作品を書いてみる。それがいちばんのショート・ショートを書くコツだよ」
 なるほどぉ。話を聞いていると、この謎の男のいう通りがんばれば傑作を書けそうな気がしてきた。いったいこの人は何者?
「ありがとうございます。あなたはショート・ショートの神様ですか?」
「そんなもんじゃないよ」
「悪魔や魔人について調べていたときに出てこられた。じゃぁ、あなたは悪魔?」
「冗談じゃない。悪魔じゃないよ」
「教えてください。魔人ですか?」
 男は宙を見上げ困ったように言った。
「魔人でもないなあ。魔人に非ずだよ。なんて言ったらいいかなぁ?」
「そうか!ひょっとして」
 魔人に非ず、非・魔人…ひ・ま・じ・ん

「白岳オリジナルサスティナブルバッグ」リリース

この度、高橋酒造より「白岳オリジナルサスティナブルバッグ」をリリースいたしました。

◆サスティナブルバックについて
[環境への配慮]使用素材は、100%ペットボトルの再利用。環境に配慮した作りです。
[高い実用性]柔らかい素材を使用し、洗濯も可能。使い勝手を追求しました。
[安心の大容量]買い物量が多くても、余裕を持って入れられる大きいサイズです。

デザインは「白岳 しろ」のボトルがカラフルに描かれた表面と、富士山と日の出をモチーフにした裏面の完全和風仕様。
お買い物でも周りの人の目を引くこと間違い無しの斬新なデザインを採用しました。

◆入手方法
高橋酒造オンラインショップ(https://hakutake-shop.jp/)にて、商品5,000円(税込)以上ご購入いただいた方にもれなくプレゼントしております。

◆高橋酒造が掲げる、環境への想い
高橋酒造の米焼酎は、日本に4つしかない産地呼称が認められた「球磨焼酎」。
米のみを原料として、人吉球磨の地下水で仕込んだもろみを人吉球磨で蒸留し、びん詰めしたものです。
人吉・球磨の水や米、豊かな自然に育まれた大地の恵みをそのまま商品に活かしています。

だからこそ、自然からいただいた恵みを自然へと還元したい。
今回企画したサスティナブルバッグには、そんな思いを込めました。
自然とともに生きる酒造メーカーとして持続可能な社会に向けて貢献し続けていくという強い決意です。

これからも高橋酒造は自然とともに土地に根ざし
美味しい米焼酎を造ってまいります。

いい米、いい水、いい人で

※オンラインショップお知らせ
「白岳オリジナルサスティナブルバッグ」プレゼントキャンペーンについて
https://hakutake-shop.jp/view/news/20201009174933

復興に向けた3蔵の想い|球磨焼酎支援プロジェクト

令和二年7月に発生した人吉豪雨。
球磨焼酎の蔵元27蔵の中でも、特に甚大な被害を受けた3蔵があります。

渕田酒造場、大和一酒造元、渕田酒造本店。
豪雨で生じた洪水によって、酒造りの魂ともいえる原酒タンクはなぎ倒され、心を込めて造り上げた製品も泥に埋もれてしまいました。

被災から数週間はひたすら土を掻き出し、被災品を運び出す日々。先が見えない毎日に、歩みが止まりそうになることもありました。

そんな中で、3蔵を支えてくれたのは自社商品を飲んでくれるファンの方々や毎日暑い中でもボランティアに参加してくれた人々の声。
「この人達のためにも、もう一度立ち上がりたい」
その声に応えるため、3蔵共に未来に向けて立ち上がろうと今も戦い続けています。

今回、球磨焼酎支援プロジェクトサイトでは渕田酒造場、大和一酒造元、渕田酒造本店の現状を取材。
今も復興に向けて歩みを止めない3蔵の想いをサイト内に掲載しております。

URL:https://hakutake.co.jp/kuma/page01.php

「人吉豪雨災害を絶対に風化させない。」
今回、われわれが球磨焼酎支援プロジェクトサイトに込めた想いです。
是非、プロジェクトサイトを訪れてみてください。
今も立ち上がろうとする蔵元の勇姿に、きっと勇気をもらえるはずですから。

中秋の白岳「KAORU」

今日は10月1日。中秋の名月です。
昨日は「待宵(まつよい)」を紹介いたしましたが
高橋酒造にはもう一つ「月」をモチーフにした
お酒が有るのをご存知でしたか。

そのお酒とは、
そう「白岳 KAORU」です。

あまり知られてはいませんが
白岳 KAORUの黄色いキャップデザインは
夜空に神々しく輝く満月をモチーフにしています。

このデザインは「白岳 KAORU」の生みの親でもある
弊社常務が学生時代夜遅く家に帰った時
月の光に美しく照らし出される白髪岳を見た印象をそのままパッケージに反映したものです。

朝の白髪岳を表現している「白岳」のパッケージに対して
「白岳 KAORU」のパッケージは
満月と星々が輝く夜の白髪岳を表現しています。

今夜は年に1度の十五夜。
夜空に浮かぶ大きな満月を愛でながら
秋の夜長を楽しみましょう。
食卓に輝く「白岳 KAORU」と共に。

「白岳 KAORU」の詳細はこちらから
https://www.hakutake.co.jp/KAORU/

ご購入はこちら
https://hakutake-shop.jp/view/category/kaoru_regular

第191回 宇宙船降臨

 未知の飛行物体が地球に接近しているという報道に世界は騒然とした。その物体は、光沢を放つシャープな流線型の金属だった。どうみてもこのUFOは宇宙船だった。
 どこに着陸するのか?この物体に何のためにエイリアンが乗っているのか?侵略?友好?
 なんと飛行物体は日本は阿蘇の草千里の上から降下、着陸した。すぐにそれを各国の政府関係、国際機関、報道陣があっという間に十重二十重に取り囲んだ。状況は中継され、テレビやネットで全人類が見守った。
 物体の下部が音もなく開き、中から何かが姿を現した。全人類が固唾をのんだ。それはイカのようでもなく、昆虫のようでもなかった。
 出てきたのは、冴えない感じの五十歳前後の中年男だった。そこいらで普通に見かけるような。
 取り囲んだ群衆を見回し、困ったように頭をバリバリ掻くとフケがパラパラ落ちてきた。しかもゴルフ用のポロシャツを着ている。これが宇宙人か?知的エイリアンなのか?
 宇宙人の前の空間にマイクのようなものが出現した。宇宙人は口を開き申し訳なさそうに言った。「どーもでーす」
 どこの国の言葉だ?宇宙言語か?「これは日本語のようです」宇宙人は着陸地に配慮して日本語を使っているのではないか?
 いずれにしても人類が初めて接する宇宙知性とのファースト・コンタクト。人類も宇宙からの訪問者に日本語で質問した。
ーあなたは、どこから来られたのですか?
「んーとですね。どこのあたりかねぇ。そういうても、どう言えばいいですかねぇ。わかりますかねぇ」
ーこの宇宙船はあなた一人で操縦してこられたのですか?どういう原理で翔ぶのですか?
「宇宙船?ああ、これ。乗ってるのは私だけみたいだねぇ。どういう原理いうてもねぇ。なんか押すと、動きますなあ。それ以上わからんねぇ」
ーあなたの地球へ来られた目的はなんですか?
「え……ちょっと待ってください。目的ですか?目的…目的…あー、ふっと気が向いてとか、いかんですかぁ?」
 全人類は思う。なんか変だ。こんな奴が超宇宙船を作ったなんて。
 宇宙人はをポケットから何かをぽろりと落とした!ボタンのついた装置!爆弾か!あの装置一つで地球を粉々にできるのでは。中継を見ていた全世界で悲鳴があがった。宇宙人は慌てて装置を拾いポケットに入れた。そして。
「ああ、気にしないで。なんでもないですからぁぁ。いや、なんでもないと思いますから」と手を振る。
 ある中小企業の、事務所で中継を見ていた社員たち。一人の事務員が宇宙人を指差して言う。「この宇宙人!変だなと思いませんか?」すると他の社員も「ぼくもそう思ってた。宇宙人ってこんなにダサいかなあ」ふと別の事務員が「この宇宙人、吉田さんに似ていませんか?総務の吉田さん」
 皆がおおっ!と驚き困惑する。「そういえば、あの煮ても焼いても食えない話し方もそっくりだ」「そうだ。吉田さんよ。うわっ。加齢臭まで臭って来る気がする」「吉田さん、どこにいる?」「さっきまで、そこらに」「いえ。今日は出社してませんよ」「だから、宇宙船にいるのか?」「そんな馬鹿な。吉田さんに連絡取ってみろ」「電話出られません!」
「見ろ!」社長がテレビを指差すと、宇宙人は「もう、ええですかねぇ」と言い残し、宇宙船の中へ戻ろうとしているところだった。
 宇宙人が船内に消える。地球の人々が「待ってください。もう少しお話を」と呼びかけるが、宇宙船からは二度と誰も現れることはなかった。
 未知の金属でできているらしい宇宙船は謎の動力でふわりと浮かび上がり、次の瞬間には光を超える速度で遥か上空へ飛び去ってしまった。あっけにとられているのは残された各国政府、報道陣だけではない。中継を見ていた全人類だろう。「あの宇宙船はどこの星から来たのかも、どのような原理で動くのかも、何の目的だったのかも不明のまま、突然に地球に来て、また突然に地球を去ってしまいました。だた、これだけは言えます。宇宙には地球人だけではなかった。他にも知的生命体が存在したのです」と興奮するアナウンサーの背後には、あんぐりと口を開いた各国政府要人たちが写っていた。
 それから、数刻の後、ある中小企業の事務所に男が駆け込んできた。その中年男に社員たちが「どうしたんですか。吉田さん」
「いやあ、目が覚めたらこんな時間でしょー。慌てちゃってぇ」
 吉田さんはテレビに写っていた宇宙人と同じく、ゴルフ着のポロシャツを着ている。
「さっきの宇宙人は吉田くんじゃないのかね。顔形も同じだし、体型もずんぐりで、話し方も吉田くんそのものだった」と興奮して社長が尋ねた。吉田さんは、社長が何をいっているのかわからない様子で小さな目をきょとんとさせた。
「社長の言ってる意味がよくわからないんですが。とにかく変な夢を立て続けに見て目が覚めないんす。宇宙を飛んでいるような夢だったり、なんか大勢に囲まれて、訳のわからんことを尋ねられたりねぇ。脈絡ないすよねぇ。目ぇ覚めたけど、まだ眠くて眠くて、でも、会社行かなきゃとやっと出社しましたぁ」と肩を落としてみせた。
「やはり、宇宙人と吉田さんが似ているのは偶然だよなぁ。吉田さんがあの宇宙人なら宇宙船は誰が作ったってことになるよねぇ」と誰かが言うと皆もうなずく。
「そうなんすかぁ」と吉田さんがポケットから手を出すと、ボタンの付いた変な装置が転がり落ちた。吉田さんもその装置が何かわからない様子で首をひねりながら拾う。
「このボタン何でしょう?」「その装置はさっきの!」と周りが叫んだ。吉田さんがボタンを押すのを皆は慌てて止めようとしたのだが。
 間に合わなかった。

待つ楽しみ、飲む愉しみ。

明日10月1日は、秋の美しい満月を愛でる「十五夜」。
大きく神々しい満月は、いつも日本人の自然観に寄り添ってきました。

しかし、意外と知られていないのが
「待宵(まつよい)の月」。
満月の一日前の月を表現した言葉で
翌日の満月を楽しみに待つという意味から「待宵(まつよい)」。
待つ時間すら楽しい。そんな素敵な言葉です。

プレミアム米焼酎「待宵(まつよい)」は
芳醇にして濃厚、まろやかにして深い味わいで
圧倒的な存在感を放つ一本。

全ての仕込み過程で米麹を使用したこだわりの製法、「全麹仕込み」。
長年本格米焼酎造りに携わってきたブレンダーが導き出したこだわりの度数、「28度」。
この二つのこだわりが「待宵(まつよい)」の豊かで深い味わいを生み、料理の繊細な味を引き立てる力強さにつながっています。

なかなか外に出ることが難しい昨今だからこそ
遠い楽しみに想いを馳せ、一杯を愉しむ。

そんな時間をぜひ「待宵」と過ごしてみませんか。

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何でもない1日を記憶に残る日に

「今日だけは、おもいっきり誰かを喜ばせる」
1年に1日、そんな日があってもいいと思いませんか?

いつもお世話になっている会社の上司や、趣味のスポーツチームを束ねてくれているOB会の諸先輩方など、
大切な人に仲間と贈り物をしてみるのもいいですね。

どんな時も広い心で受け止めてくれる心強い味方である先輩。
そんな先輩の姿にも似た、どしっと重みのある存在感のお酒があります。

「想伝(そうでん)」は、秘蔵の10年古酒を丁寧にブレンドした、日本の蒸留酒。
長期熟成の奥深い味わいで、とろりとした米の甘さと品格のある切れ味が絶妙です。
また、ラベルにある文字がこの日を深く印象付けてくれますよ。

高橋酒造では、何でもない日を特別にするさまざまなお酒をご用意しております。

「想伝」の詳細はこちらから
https://www.hakutake.co.jp/lineup/detail/souden.php